2006年08月26日
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クモハ101-902がいたよ! JR東日本‘06夏休みフェア『東京総合車両センター 一般公開』

Written By: 川俣 晶連絡先

 父が行きたいというので、JR東日本‘06夏休みフェア『東京総合車両センター 一般公開』つまり大井町の工場の一般公開に行ってきました。弟も行くというので、弟も一緒に。

いきなり出迎えてくれるクモハ101-902 §

クモハ101-902

 これは凄いですよ。

 何しろ、現在の全ての通勤電車の始祖的な存在です。

 かつてモハ90と呼ばれた試作車両です。

 詳細は、鉄道博物館のサイトの説明文にあるので参照してください。

 実は、これを見られたのは最大の収穫だったと言えます。

 あまりにも平然と置かれているし、その前でピエロが子供にサービスしていたぐらいで、ほとんど理解も注目もされていませんでしたが……。

 しかし、通勤電車が好きな私にとって、これこそが最高の歴史的遺物です。

遠くに見える貴重な車両 §

貴重な車両群

 右からナデ6141、マイテ39 11、クモハ12 053だと思います。(その隣は何だろう?)

 あまり貴重すぎて値段も付かない車両ばかりでしょう。

 遙か遠くに隔離され、展示されていました。

 単焦点のレンズでは対応できない世界です。

トラバーサーの現物だよ! §

トラバーサー

 うおお!

 これはトラバーサーの現物だよ!

 2番目に感動したのはこれ!

 こんなところで、ターンテーブル以上にお目に掛かる機会が少ないトラバーサーの実物を見ることができるとは!

子供の時から鉄道好きにするための努力 §

 見ていて感心したのは、子供を飽きさせず、愉しませる努力を惜しんでいないことです。こういう努力によって、鉄道好きの子供になり、大人になっても鉄道に好感を持ち続けるようにアピールしているわけですね。

 ちなみに、高所で作業する車両に書かれた名前は「のび太くん」……。本当に努力していますね。

貴重なものって何だろう? §

 確かに、ナデ6141、マイテ39 11、クモハ12 053のあたりが貴重であるのは良く分かります。

 しかし、それらを見ても胸がときめかないのも事実です。

 それよりも、クモハ101-902やトラバーサーの方が、遙かに心が躍ります。

 特に、クモハ101-902は歴史を語る上で絶対に外すことができない貴重品です。

 そういうことを考えさせられたイベントでした。